笑う前に涙が落ちてしまう事を

  • 2012/07/30(月) 21:33:48

ファンタジー系魔法少女まんがだと言い張る
魔女の子

 ◆ 球体関節人間訃報投棄全集 / ひよこサブマリン
短篇集。企画投稿作品「夏の魔物」「ホコロビ」「フラジルフロイト」と「泡沫断片集」の文章作品を収録。
新作として短編漫画「グランブランの気狂い人形」を書き下ろし。
「きゅうたい かんせつ にんげん ふほう とうき ぜんしゅう」とリズミカルに発音出来ると楽しい。こんな漢字だらけのタイトルは目が滑って読まれないだろうなぁwwwと思うけど、個人的に気に入っている。
何も意識していなかったけど、漫画作品はそれぞれ「人形」や「魔法都市」といった共通点があって驚いた。無意識的に作者はそういうのを求めているのかもしれない。

 ◆グランブランの気狂い人形
親の顔は知らない、友達なんていない。暖かいスープの味も、柔らかな寝床の感触も知らない。
助けを求める事を諦めた子供はいつしか泣く事も笑う事もやめた人形となり、戦場へ向かう。

ダークファンタジーまんが。
作者のフェティシズムのみで構築された純粋なカタチの表現と言えるかもしれない。とにかく描いてる間は楽しかった。
漫画を描くにあたり、Google翻訳先生を大活用させて頂き、主にフランス語とドイツ語に関して調べたりしてました。便利すぎます。

この漫画のプロットは今年の4月にどうしようもなく最低な気分だった時期に思いついたものですが、その時の出来事と漫画の内容は何も関係ありません。
精神的に強い負荷がかかっている状態の方が、漫画のネタを思いついたりしますよね。不思議です。

続きに設定など。



続き。

魔女デザイン
魔女さんの初期デザイン。服装はほとんど決定稿と一緒。
右手と左目はすでに完治しているものの、傷跡が醜く包帯で隠している。直射日光があたらないように、という理由もある。
杖を触媒として魔法を扱う。炎の他に毒や薬も扱い、腰の道具入れに魔術関係の品物を色々と詰め込んでいる。大きな荷物は全て人形に持たせている。

当初「かわいくない女の子」をコンセプトにしていたので、微妙にかわいくない。しかし作者の愛情によってどんどんかわいくなっていってしまう。困る。
作画作業では星月夜のシーンあたりから作者が転げ回るくらいかわいく思えてました。親バカ・・・。
「最初の印象はとても高圧的でワガママで何よりも疑り深いが、最後の最後はちょっとだけかわいい」というコンセプトだった。
「疑う事」は女性の仕事のひとつであると個人的に思う。関係を疑い、愛を疑い、その証拠を絶えず要求し続ける。漫画として過剰に誇張してますが、しかし女性はおっかねぇと思う。
漫画の後半では鉄仮面のような強がりを剥ぎ取られ、むき出しのままの感情をさらけ出していてとても好き。

「3つの目玉で構成された天秤」は魔法都市グランブランの紋章。「バランスをもたらす存在」や「監視者・支配者・強者」を表現した意匠であるが、グランブランに属しない者から見れば傲慢の表れに過ぎない。
額に烙印された洗礼の印もこれを単純化したもの。

人形デザイン1
人形デザイン2
人形兵士のデザインラフ。
ほとんど描写されていないけれど、腰に道具入れがあり移動の際には背負い袋をかかえている。旅の荷物持ち。料理や作業用の短剣も携行。
魔女から人間扱いされていないが、生まれは魔女と同じ人間。
グランブランの孤児のうち男児は人形兵士に、女児は魔女に教育される。
13号魔術院によって実験的に生み出された戦争の道具である事は魔女も同じだが、人形兵士は顔の皮を剥ぎ取られ、去勢され、一般的に生活できないように人間性を剥奪される。
魔女と同様に人間的な感情は破壊されており、何をされてもずっと笑っている。
魔女に対して犬のように忠誠心を持つ。

魔女がジジなら、人形の彼の名前は五作になるだろうか。元ネタ的に。

オークデザイン1
オークの戦士ラフ。筋肉描写の習作。人間的すぎるシルエットなので漫画に出すデザインはもっとデフォルメしようと思った。

オークデザイン2
オークのデザインラフ。漫画の展開上、邪悪で威圧感のある感じにしたかった。この絵は弱そうなのでデザインとしてボツに。

オークデザイン3
二人組みのオークのデザインラフ。まだまだ弱そう。ボツ。このあたりで「一人はデブ、一人は兜をかぶったノッポ」に決まった。
漫画本編ではデブが活躍(?)しまくる。今まで描いた事のないタイプだったので、描いてて難しかったけれど楽しかった。

オークデザイン4
オークの小隊長のデザインラフ。ダサい。ダサいのはいいのだけど、先の二匹より強そうな見た目じゃないといけないのでボツに。オークの小隊長はマクアフティル(牙のような剣)装備。無骨でカッコよく、凶悪な見た目の武器で気に入っている。

オークデザイン5
オークの小隊長の決定デザイン。非常に変態っぽいカタチの兜が気に入っている。ハードレザーアーマー装備で戦士っぽくなった。
この辺まで一気にラフを描いて、オークの威圧的な存在の描き方が固まってきてくれて良かった。ようやく強そうになった。

漫画本編ではオークたちが何か喋ってるが、その内容はちゃんと意味がありつつも言語が違うため分からないようにしたくて、英文をGoogle翻訳でドイツ語にしたものを使った。
ドイツ語について作者はほぼ無知なので、Google翻訳の発音からリスニングした大体の感じで書いた。要するに適当です。重要な部分でもないし。
オークたちはそれぞれ「接敵」「手品野郎だ」「くそったれ」「皆殺しにしろッ」「死ね!」「クイーンの為に」「お前も弔われたいのか」「死ねィ!」というような事を言っている。
ドイツ語は濁音が多くてカッコいい。

他、タイトルや締めの文にはフランス語を試みた。
「La poupée folle du Grand Blanc」はそのまま「グランブランの気狂い人形」、最後の「L'histoire est terminée」は「The story is over(おしまい)」というだけのもの。
気狂い人形の仏文は迷ったけど女性名詞に。
なぜフランス語かと言うと、別に気取りたい訳でもなくタイトルの元ネタがフランス語だったので、それと同じにしただけでした。

色々と設定を考えたりしたけど、漫画に絵やセリフとして出てこない部分は何も考えなかった。
もし、グランブランと敵対する国家が魔女や人形と同じく戦争のために人間からオークを生み出していたとしたら面白そうだなぁとか考えたけれど、漫画本編に関わりの無い部分なので省略。

作画資料を集めたりして、まるで建築物のように漫画を積み上げていく作業はとても時間と労力を要するものでしたが、その出来については達成感があり、また作者としてとても楽しめました。
それを読んでくれた人も楽しんで貰えたら、それ以上はありません。
ありがとうございます。

この記事に対するコメント

逆サエコ状態!

Nf6vheL8
まさに逆サエコ状態!
金稼げすぎてワロタwww
ttp://354x9gMs.dal-bish.info/354x9gMs/

極秘です

Z925mVd7
twitterオフ会で仕入れたこの極秘情報・・・
こんな所で書いちゃってもいいのかな?
tp://845R204A.towitter.net/845R204A/

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